アグリチャレンジ研究会
和洋中…中津エリア最強のランチを目指して….ハートン北梅田
亀岡カーボンマイナスプロジェクト成果報告会
亀岡カーボンマイナスプロジェクト成果報告会
窪です。亀岡カーボンマイナスプロジェクトの成果報告会の加工品審査部に審査員として参加させて戴きました。
場所は亀岡のKIRIカフェ。古民家を行政と大学生らが再生した交流拠点。
【1】立命館大学の柴田晃先生。クールビレッジ、クールベジ
進めてこられた、竹炭を農地にすきこむ炭素貯留とそこで生産された野菜ブランド「クールベジ」の普及。里山で未利用なバイオマス資源「竹」を炭にして、土壌改良剤として農地に投入。これにより長期の二酸化炭素削減を狙える技術。
日本の田畑の10%に本技術を投入すれば、日本の温暖化対策目標に大きく貢献できるとのこと。
【2】京都先端科学大学の治村さんの卒業研究と藤井先生の研究成果
ソーラーシェアリング農地での作物栽培、「地温・光量子束密度の影響」。
試験期間が7/16~8/10と10/5~10/25の両期間で積算地温と光量子束密度とコマツナ、ニラ、ミツバの栽培データとの相関を資料としてプレゼンくださいました。
このあたり、今まで文献追いかけていないテーマだったので興味深い。
【3】 龍谷大学大石ゼミ・クールベジスイーツ加工品審査部
10月に龍谷大学でレクチャーした、これまで取り組んできた加工品のマーケティングと実態、組立フレームワークも活用して商品企画から試作、製造、販売まで行った4チームの加工品を評価。
第1班 ヒーロージャム(タマネギ、カボチャ)
タグ:ひと塗りで地球を救う。
ターゲットは主婦層ときっぱり。試食したところ、ジャムというよりコンフィチュール。ネットプロモーションにtwitter、Instagramを活用とのことで、訴求内容が良く整理されていた。
・プレクックで料理の手間を省く
・応用で料理の幅広がる
第2班 クルベジ野菜チップス
いろんな野菜をチップに上げてて、着想、企画、試作、再企画、試作と取組ノウハウをまとめている。ここは活動を後輩に伝えてゆくコンテンツ整理に取組んでもらえると体験が知見になると思います。
第3班 クルベジかぼちゃパフェ
「野菜きらいな子供に食べてもらえる」この一点に妙なリアリティ。これは、販売方針にも表れていて、イベントで直接顧客対話・交流しながら売るとのこと。
実際にイベント販売現場体験から求められている点を探りだしているもの。現場は大事ですね。
第4班 クールライスとクルベジ使ったおやき
タグ:地球とあなたに大きな福を。
当初は米、米粉を使ったおやきからスタート。作り置くと固くなってしまう「おやき」で企画再考。繰り返し取組み、出来たものが大福。これがレベル高い。
パッケージも手作り感があって好感。
紙のプラニングより、実際にやってみる事が重要ですね。なにより、たった3ヶ月でググっと成長する学生って面白い。
京都府1まち1キャンパス事業成果報告会 -了-
独立就農なら5年を耐える体力必要と思う
現場作業は体が資本ゆえに、健康事情で動きが取れなくなったら即作業が止まる。チーム営農なら、メンバーが作業を担ってくれるが、個人農家はそうもいかないもんです。
一般的な畑作で、営農(月)報酬40万(保税控除前)をあげようとすると、およそ月販100万円を確保する必要があると思います。
栽培品目にもよりますけど、野菜なら8,000~9,000点の出荷が必要でしょう。
500点x19日の出荷ですね。
小松菜、ほうれん草なら、朝3時間の収穫、午後から出荷調整で3時間と一日の内6時間がとられる。ここ上手く臨時要員3時間を活用できたとして、残り5時間で栽培・圃場整備・営業・管理といった業務を行うことになる。
これまでの新規就農者をみていると、このモデルをコントロールできるスキルの獲得に平均5年はいるように思います。
あくまで僕の経験ですけど、ダイレクトマーケティング(お客さんと直接のお付き合い)ができるなら、農業で獲得した直接顧客のライフサイクルは、他産業に比べて長いです。
就農するなら、まず5年は営農基盤づくりに耐えられる健康と体力が必要ということになりますかね。
いろいろなスキルが求められますが、チーム作り、ブランディングのノウハウが独立就農するなら優先的に成果につながるものと思います。
相談受けて、上手く答えられなかったもんで、晩飯前に整理してみました。
独立就農なら5年を耐える体力必要だよね。-了-
2019年10月からのレタス提案
皆様、ハンサムガーデン2019秋レタス計画を御案内差し上げます。
今年は雨が多く、なにかと苦労もありますが、順調に畑も秋冬に向けた準備が整ってきています。周年で出荷させて戴いているレタスの10月からの「種まき前契約」について御提案申し上げます。
黒豆味噌づくり体験募集…2019.2.24(日曜日)
大和高原・伊那佐の農ある暮らし講座シリーズ7
ここ宇陀山中では、味噌が日々の食卓に欠かせません。伊那佐あたりで戴く、米こうじ味噌は、晩秋の亥の子の日(11月)から初午(2月)の時期に仕込むものと聞き伝えています。昔ながらの方法で米麹を仕込み、宇陀特産の大黒豆で味噌を仕込む講座です。
●募集概要
●参加料 | 4,500円(税込)/口当日、現地でお支払い下さい。 | |
ひと口2.5kgほどの仕込味噌(150椀分)をお持ち帰り戴けます。 お友達、家族で参加戴けます。ひと口(2.5kg)を親子やお友達何人かで分け合って戴いても追加料金は戴いていません。仕込み材料追加(2.5kg)は4,050円です。 | ||
・容器 | 5リットル程度の味噌容器を御持参下さい。ビニール袋でお持ちかり戴き、御自宅で容器に移して戴いても大丈夫です。 ★昨年味噌仕込みに使われたものでOk。別途、御入用の方は1,000円で用意させて戴きます | |
・持参戴くもの | エプロン、タオルなど | |
・日時 | 2019年2月24日(日) 13:00~15:00 | |
・申込期限 | 2019年2月18日
米麹の仕込みありますので、1週間前迄に申込下さい。 | |
・場所 | うだ夢創の里 〒633-0315 奈良県宇陀市室生大野2130−1
ここをクリックで地図が開きます。 | |
・材料 | ★参加料に含まれています。 ・黒大豆 ・米麹 ・粗塩 ・殺菌用アルコール ・だいこく味噌の仕込み方手引き | |
・注意 | 前日に発酵食品(納豆、キムチ等)を召上らないよう注意下さい。 |
お申込みをお待ちしております。
hotbed seeding. 比較的簡易な発酵温床での育苗。
1~2月の宇陀は毎日零下。ハウスの中も大体-3℃位になります。
平均気温が上がってくる2月下旬には定植できるように、レタス苗を育苗しないといけません。そこで僕らは発酵熱を活用します。
従量電灯A料金試算100V電気温床育苗は、500円/トレイのコスト!。コントローラーがあれば、温度管理がしやすいのですが、そもそも圃場に商用電源がないとこれも難しい。
稲わらや枯草を使った踏み込み温床はいろいろ課題があります。
- 完了後の残さ処理
- 母材となる資材の獲得労作負担
- 温度管理
そのへんを解決するのに、我々はもみ殻と米ぬかを活用した発酵堆肥温床を活用しています。発酵熱を得るのも簡単で、一定量以上、水分管理(握ってくずれない程度でOK!)さえ気を付けていれば、失敗が少ないのも良いところです。温度が低い時期、好気発酵でもコウジなどの糸状菌がとりつきやすいのもこの時期有利じゃないでしょうか。 黄コウジら糸状菌は熱に弱く、60℃を超えると熱変性により失活するようです。これまでの経験では、それ以上温度が上がってきません。もっともコメヌカのデンプンをコウジが分解して生成された糖に枯草菌が群がると80℃近くあがる場合もあります。使う資材は、もみ殻、米ぬか、コンパネ、杭、垂木、エキスパンドメタル、トンネル支柱とブルーシート、被覆ビニールです。
手順1.資材調達。
手順2.床土の耕耘…水を受け止める膨軟な床を作っています。
手順3.コンパネ等で木枠を作ります。30㎝以上の高さが望ましい。
手順4.もみ殻を5~10㎝程度に敷き詰めます。
手順5.敷き詰めた床上にブルーシートを広げて米ぬかに加水、握ってくずれない位が目安。
手順6.ブルーシート引っ張って米ぬかをもみ殻床上に15cmくらいの厚みに広げます。
手順7.防草シートかもみ殻でカバー
発酵がはじまれば、雰囲気温度にもよりますが、1~2日後には30℃以上が稼げます。
この上に、垂木、エキスパンドメタルを置けば苗床完成です。育苗に加水する水で、発酵にひつような水分も母材に配る事もできます。期間中、発酵温度下がってきたら、新しい米ぬか追加と攪拌(クワ、スコップでOK)で2ヶ月くらいは熱を確保できます。
hotbed seeding. 比較的簡易な発酵温床での育苗。-了-
使われ方はほっといても多様化する
栽培現場からの発信を続けているといろんな問合せを戴きます。その一つ一つに御返事してゆくわけですが、僕らはいつごろからか農外・農内と相手を区別して考えてしまうようになってきました。現場の事情を判ってもらえる共通認識があるか無いかで分けていると思います。農業の暗黙知といわれるものも、きちんと言葉に落とし込んだ表現がなされれば共有できるのじゃないかな。このあたり、各都道府県の普及指導所に眠る先輩方の紙の記録や研究ノートに触れる度にそう思います。
農内・外と区切るここの境界帯がなくなるくらい多様な事象を細かくフォローできる(最適化できる)技術が機械学習だったりディープラーニングだったりとするのかなと考えています。
これまで僕らが取り組んだ研究検証成果の一つは、現場画像を記録して、そこに紐づく議論を丁寧にテーマと属性、キーワードといった要素に分けて統計してゆくことと、環境計測したものと、言葉から生々しく連想できる植物の姿や収穫量を現場の時間軸に重ねて蓄積してゆく手段です。
2018年の研究活動資金獲得に向けて取り組みを整理して見えてきた方向性は;
当事者の技術理解や言葉や課題の多様さを技術が吸収してゆける学び手段の模索あたりが研究でスコープするところ。現場課題を吸収してゆくには、標準化ではなくて多様化をサポートする農業ハードやソフトウェアによる処理のイメージです。
増収と経営体成長ボトルネックの一つが畑で動く人の労作にあるのは間違いありません。とらえどころの無い地面の下や気象や環境をすこしでも多くつかんで、優先順位づけた指導ポイントにわけた教育システムが農家にIoT機器を使わせるようになり、ひいては栽培ノウハウを早く現場定着させることになるのじゃないかと思うのです。
多様な環境と利用者の状況にやさしく対応して、システム稼働率をあげるには使いやすい仕組みづくりが求められています。
農業現場のOKラインは毎日変わっています。栽培現場をひっぱる農家が『使いたい』って思える価値観をシステム技術方は理解しないとサービスは普及しにくいとつくづく思います。
使われ方はほっといても多様化する -了-
【募集】だいこく醤油づくりinマニアック長屋(大阪市内)
ハンサムガーデン奈良県宇陀農場 松田です。
前回、好評だった大黒味噌づくりinマニアック長屋(大阪市城東区蒲生四丁目)に引き続き、「だいこく醤油づくり」を開催します。
言わずもがな醤油と言えば原料は大豆。奈良県宇陀市の農場で黒豆を毎年作り、味噌の仕込みはするのに醤油を仕込まないなんて、、、味噌仕込みに参加くださったお客さまからのラブコールもあり、「黒豆で作る醤油づくり」の企画を立ち上げました。
実は自家用に毎年少しだけ醤油を仕込んでいたのですが、これが本当に美味しい。作る過程はお味噌のようにはいかず、しばらくはかいがいしくお世話が必要。でも、手がかかる子ほどかわいくて、話しかけたくなる(これほんと)ことも。
なにせ、「お醤油」の見方が変わります。
みな様のご自宅に「田舎の農ある暮らし」が届きますよう。お申込みお待ちしております、ね。
【日時】2018年3月10日(土)11日(日) 13:00~15:00
【場所】大阪市城東区蒲生4丁目9−18 マニアック長屋
●募集概要
●参加料 | 3,000円(税込)/口当日、現地でお支払い下さい。 | |
出来上がり量で1Lお持ち帰り頂きます。(1年後に絞って醤油に仕上げますので、2~300ccほどの生醤油になります) | ||
・容器 | こちらでご用意します。 | |
・持参戴くもの | エプロン、タオルなど | |
・日時 | 2018年3月10日(土)11日(日) 13:00~15:00 | |
・申込期限 | 2018年3月3日 仕込みがありますので、1週間前迄に申込下さい。▼オンラインでの御問いあわせ、申込みは以下をクリック 電話:06-6232-2012 メール:jim@handsomegarden.com ・参加人数 ・申込口数 | |
・場所 | 〒536-0016 大阪府大阪市城東区蒲生4丁目9−18 マニアック長屋 ここをクリックで地図が開きます。 | |
・材料 | ★参加料に含まれています。 ・黒大豆 ・豆麹 ・粗塩 ・しこみ水 ・持ち帰り容器 | |
・注意 | 前日に発酵食品(納豆、キムチ等)を召上らないよう注意下さい。 |
お申込みをお待ちしております。
IoT公開シンポジウムに出展
奈良県産業振興センターにて、開催されたシンポジウム
「データ活用による地域の新たな価値創出」に活動を紹介する
ポスターコーナーを設けて戴きました。
共通したキーワードはスマート・コミュニティ(シティ)と行動変容。
そこではイノベーティブな行政とシビックテックの協創が新しい文化を
生み出してゆきつつあるよね…というもの。
振り返ればスマートシティだったのだけど、それは結果の形であって
「情報から人を幸せにする」視点が価値を生み出している..とのこと。
●誰がリードしてゆくのか
最初は、意図的にITに詳しい方を集めてゆくのと、やはり知的好奇心を
きちんと見える化、言える化なんじゃないだろうか。
フォロワーは昨今の特徴として本当に薄い関係でつながる。
ちょっと気に留めて置いてくれたらいいよ、というような、縁を残して
ゆく発信しまくり。
基本的に、自身が「こうしたら面白いよね」と方針をまとめて、
ひたすら声をかけて、実行する。
基本的に参加者のインセンティブをきちんとしないとやはり集められない。
発信する自分自身が死ぬほど興味を持つ事がコミュニティづくりの
基本ですね。
心地よい体験でした。こんなイベントはどんどん参加するべきだよね。
公開シンポジウムに出展 -了-
育苗支援システム開発・共同研究
2017年度、奈良県産業振興センターの支援のもとで、株式会社福角兄弟農園(当団体顧問先)、鳥羽商船高等専門学校総合情報センターと当団体が連携する「中小農家が使いやすいICT栽培支援」コンソーシアムは、中小農家に活用してもらる育苗支援システム開発の共同研究を開始しました。福角兄弟農園様は、ミズナ、リーフレタスの育苗で現場に多くの課題を抱えておられます。ここに当団体がこれまで取り組んできました栽培環境計測および灌水管理の仕組みを連動させて、IoTツール活用による育苗成果をあげられるシステムを開発してゆくものです。
要素技術を具体化する期間は9ヶ月。この限られた期間と予算の中で、プロ農家が活用できうるシステムの創出を目指します。
●灌水泉の様子
本件のお問い合わせは
NPO法人ジオライフ協会 宇陀研究農場 tel. 06-6232-2012