土壌の水をTDR法で追いかける…2015.08.25
ども皆様。ハンサムガーデンの窪です。
後追農家(非農家で就農した人たち)にとって、水遣りが一番
栽培技術の差になっているように思う。そこからエダマメ栽培
のノウハウ共有を僕らは研究しています。
画像は実験中の土壌乾燥試験装置。リアルタイムに土の
土壌水分変化をデータをオンラインで記録している試験環境です。
・写真の丸いメータはpFメータ
・グラフはセンサーからの電圧変化
これで、なんとなく土の乾きっぷりが追いかけられそうに
なってきました。温度、水分量の変化通りに移ろいがグラフに
でてます。
センサーは0~1Vの間で比誘電率の変化を返してくるのですが、
実態は1/1000の変化を追いかける。1mVの変化ってかなり微細。
これとpFメータの値からその土壌の水分変化を追いかけるかな
と言うのが見えてきている点です。
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畑の土といっても、いろんな種類があってそれぞれ性質が
変わってくる。一筆一反(300坪)に区切られた圃場の中でも
乾きやすいところや、水が湧いてくる、高低差、日当りと
乾燥条件は一定じゃない。
砂含量が多い砂質土壌、西日本の田んぼの転換に良くみられる
灰色低地土壌、それぞれ隙間の大きさで、土壌水分の排水性や
乾燥特性も変わる。
この土壌水分を追いかける方法は、いろいろと研究されていて
沢山のノウハウが公開されています。その中から、農家が利用できる
再現性高くて価格が安いといった基準から、注目しているものは
・テンシオメーター法
陶器のカップを取り付けた一定容量の筒に水を入れてゴム栓した
ものを土に埋めます。土が乾燥すれば、筒内の水は吸いだされるし
湿潤であれば水が筒内に吸い戻される。この圧力を測って、水ストレス
を把握する方法。根っこが浸透圧で吸水するメカニズムから、
この方法はpFメーターと言う簡易な水分計が普及しています。
・誘電率法
土壌中の水分量が多いほど、含塩量が高いほど、温度が高いほど
土中の導電率が高くなる..と言う原理から、比誘電率を求めると、
含水量を推定できるもの。いくつか手法あるんだけど、この内、
TDR法という、電磁波が土中を伝わる速度から、誘電率を測定、
この方法で自動・連続測定ができるセンサーが商品化されています。
狙っているところは、エダマメの生育ステージ毎に望ましい
適正水分量を見つけて、水やりを自動化する仕組みづくり。
ハウスで水やりタイミングを把握するところを狙っています。
う~ん、記事にすると長いな。もっと簡単にまとめないと
話を聞いてもらえそうにないですね。今日は時間ないけど、
明日以降、精進します。
土壌の水をTDR法で追いかける -了-