2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥
2014-12-15
2014.12.14 有機農業講座補講…発酵ぼかし肥作り。寒い時期に仕込むものなのですね。
がつんと冷え込んだ榛原池上圃場に集まった受講生9名。受講生と一緒に、種菌となる黄こうじを集めに栗の木の下へ!
圃場の北斜面に枝を広げるその下は、熊笹を刈った6月に、麹のコロニー”はんぺん”を見つけたところ。木枯らしが吹く頃、気温が下がっても活動するこいつ等を採取するところからスタート。
見ているだけでは判らないのだけど、根気良く栗の枯葉をカマで捲ってゆくと、結構な範囲に広がっている麹のコロニーを発見。早速持ち帰ったのでした。
今回僕らが作る「ぼかし肥」は嫌気性発酵と好気性発酵の2パターン。そこでメインに活動する微生物と役割と流れはこんな感じです。
●作業の流れ。こうじ菌を増やす
嫌気性発酵 | 好気性発酵 |
米ぬかにくっついている多様な乳酸菌群使って、蓋付ドラム缶に資材を投入。空気を入れかえず、ゆっくり半年~1年かけて発酵させて、乳酸菌群を増やす。気温が低い時期に仕込むと、乳酸菌や酵母と相性良くない菌が活動しにくく、缶の中の酸素を使って麹や酵母が環境を占有しやすく、春先からの乳酸菌による発酵が安定しやすい。 | 1.こうじ菌増やして、米ぬか分解に必要となってゆくいろんな酵素を増やします。温度あげて米ぬかを分解しやすくします。 2.納豆菌によって麹が作った酵素群、資材をアミノ酸へと分解してゆきます。 3.乳酸菌群が生成された糖やタンパクから酸をつくり、雑菌や納豆菌も死滅します。 4.酵母菌や放線菌が環境を占有したら乾燥させて袋詰め |
米ぬかに加水してこうじ菌を増やすベッドを作り、 採取してきたきた麹を混ぜ込みます。ここに温度計を入れて様子をみてゆきましょう。
今日のところはここまでです。後は麹が増えてゆくのをまちましょう。
2014.12.14 有機農業講座補講 はっこうぼかし肥づくり -了-
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