2014.06.08 有機農業講座 DAY3 中耕・追肥
有機農業講座Day3(6/8) 振返レポ
実践型研修を旨とする当講座も第三回目。栽培家にとって貴重な梅雨
の晴れ間にはやることがいっぱい。だからこそフレームワークの学びを
大切にしてゆきましょう。
●座学:作付計画1
何をどれくらい、誰にいつ売るのかを考えて作物を作る。栽培農家は
作物を有利に販売してゆくために計画を立てるべき。
とするなら、検討されるべき要素は
・適地適作
自分の耕作地には何をいつ栽培するのが向いているか知ること。
・輪作
続けて同じ種類の植物を栽培すると土のバランスが崩れて、連作障害
を起こしやすいです。
望ましくない作物を場所を移して
栽培してゆく輪作体系を計画しよう。
・営農リソース
保有している耕作機械や人員でまかなえる収穫量を知ること。
・販売先
作物を買ってくれる顧客が何をもとめているのか。
作物には旬があり、最もおいしくなる旬には他の栽培家も同じ種類の
産品をマーケットに出荷されて競合が増える!
そこで勝ち残るために、美味しい野菜を作ってゆきましょう。
(作付計画2に続きます。)
●本日の実践圃場
1.中耕
畑には野草も生えてきます。これを取り除いてゆきます。
鍬を自在に使い、必ず手前から奥へと細かく鍬を入れてゆくのが削ぎ
残さないポイント。
2.追肥
野菜に栽培全期間にわたって求められる栄養を供給するのが追肥作業。
肥料袋の成分表示を参考に、植物が必要としている肥料を補いましょう。
★今回使用した肥料
山崎製油製、(菜種)圧搾油粕
有機肥料の代表格です。比較的窒素成分の硝酸化に時間がかかり肥効発現が
ゆっくりと言われています。今回使用しているものは菜種の絞り粕です。
ただし発芽阻害物質を持っていて播種直前には使わない方が無難なようです。
★魚粕
生魚の水煮から水分と油分を圧搾し乾燥した粉末です。値段が少々お高いの
が辛いところですが、動物性タンパクの分解過程ででてくるアミノ酸が
作物の味を良くすると言われています。
今回は茄子の肥効発現が良くて(新葉が濃い紫でしたね)追肥を見送りました。
株元から離した表土に左は油粕、右は魚粕と筋状に撒いて鍬で土と軽く混和。
これが雨に打たれ水分を得ると微生物により有効な成分(タンパク質、アミノ酸、
アンモニア)に分解されて吸収されるようです。
以上、中耕作業と追肥について振返レポートを有機畑からお届けしました。
●師匠のひとしな
京都の茄子産地-太秦-。この地に長澤農園があります。その農園から
初ものの千両茄子が届きました。受講生のみなさんに一袋づつお土産です。
早速焼き茄子に仕上げて戴きました。
一本目はそのままで戴きました。
二本目は少し白しょうゆを落として。
何年やればココにゆけるものかな。
Day3 レポート 中耕・追肥 -了-