2013.09.03 活動報告”発酵ぼかし肥を効かせてゆこうセミナー Day1″
具体的に有機肥料は何だろう?ここのところを学ぶには、そもそも肥料は何でいるのだろうか。。。こんな疑問を切り口に今回のセミナーは始まりました。間をあけて座学と実践の2回セミナー。今回の内容は
●堆肥とぼかし肥、そして化成肥料
NPK、肥料の袋や解説で栽培に関わる僕らは少なからず触れるこの用語。実際に無機体の肥料を植物は根っこから吸収します。この栄養で植物は育つハズ。
講師のださんの解説だと、光合成で得る炭水化物が植物にとってもっとも大事なもの。光合成が進む肥料のありかたを考えよう。
●C/N比を考えよう
畑に入れてゆくときに、土壌の窒素を収奪されないC/N比が低い肥料作りがめざすところ。
●身近な素材を肥料にする
こめぬか。ライスセンターやコイン精米機オーナーに相談すれば、無料でいくらでも手に入る身近な素材。だけど米糠はそのままでは肥料になりにくい。こうじ菌、こうぼ菌を使って、こめぬかを分解、糖を作って、こうじ菌によってアミノ酸を生み出す。これがめざすところ。
●菌が活動しやすい環境を考える。
好気、嫌気、低温、高温と菌によって活動しやすい環境がある。ちなみにこうじ菌は酸素が必要。肥料素材の水分を60%より多くせず、活動しやすい環境を用意。
●ぼかし肥の使い方。
土の中では、野草や野菜の根と根の間に微生物との共生環境が作られている。できることなら、これは崩したくない。だから、なるべく土はかき混ぜない。不耕起栽培になるわけなのだが、ぼかし肥は肥料と言うより微生物や酵素の補給をすると考える。
1.) 土の上にひろげて施肥する。
2.) 刈草や藁などで多い、太陽光をあてない。
畑の土壌に自然に移り住んでゆかせる施用方法を意識しましょうとのこと。
まさに、発酵が鍵となるんですね。次回10/23は、滋賀県の甲南にある野田さんの鶏舎で、ぼかし肥作りを実践します。